温泉県といえば、大分なのか。群馬なのか。
これは、湯けむりの向こうでかなり熱い勝負です。
大分県には別府、由布院をはじめ、県全体が温泉の看板を背負っているような強さがあります。観光の入口から「温泉に入りに行く県」として伝わりやすい。
一方の群馬県も、まったく引きません。草津、伊香保、四万、みなかみ。名前を並べただけで、旅館の夕食時間みたいな重みがあります。群馬は「名湯の個別火力」がとにかく高い県です。
では、温泉県という看板で見ると、どちらが上なのか。
今回は「有名温泉地の数」だけではなく、県全体を温泉で語れるか、旅行の目的としてどれだけわかりやすいか、という観点で5ラウンド判定します。
※本記事の事実情報は、2026年7月20日時点で確認できる公式情報をもとにしています。人口は総務省統計局「人口推計(2024年10月1日現在)」、面積は国土地理院「令和8年1月1日 全国都道府県市区町村別面積調」を参照しています。観光情報は各県の公式観光サイト等を参照しています。

まず結論:温泉県の看板なら大分が勝つ
今回の判定は、大分県の勝ちです。
群馬は強いです。草津温泉と伊香保温泉の名前は、全国区のパンチ力があります。温泉地単体の知名度でいえば、群馬は大分に普通に殴り合えます。
ただし「温泉県」という言い方になると、大分のまとまり方が強い。
大分は、県全体が温泉の湯気をまとっています。別府もある。由布院もある。海側の温泉、山側の温泉、観光地としての温泉、日常としての温泉。県名そのものが温泉の入浴券みたいに機能しています。
群馬は「名湯の県」。大分は「温泉の県」。この少しの違いが、最終判定に効いてきます。
ラウンド1:県名と温泉の結びつき
最初は、県名を聞いた瞬間に温泉が浮かぶかどうかです。
大分はこのラウンドがかなり強いです。観光PRでも温泉が前面に出やすく、「大分へ行く=温泉に入る」という旅行目的がすぐ成立します。
別府の湯けむりは、映像としても強い。街から湯気が上がる景色は、温泉県という言葉をほぼ説明なしで伝えてきます。
群馬も温泉イメージは濃いです。草津、伊香保という名前があるので、県名より先に温泉地名が立つタイプです。
ここが面白いところで、群馬は温泉が弱いのではありません。むしろ温泉地名が強すぎて、「群馬県」より「草津」「伊香保」が前に出てくるのです。
判定:大分県
県名と温泉の直結度では、大分が一歩リードです。
ラウンド2:名湯の個別火力
次は、温泉地単体の名前の強さです。
ここは群馬が本当に強い。
草津温泉。伊香保温泉。四万温泉。みなかみの温泉地。名前を聞いただけで、旅行の具体的な景色が出てきます。特に草津は、温泉地としての全国的な知名度が高く、「一度は行ってみたい温泉」として語られやすい存在です。
大分も別府と由布院があります。これはもちろん強い。別府は湯けむりと温泉文化の迫力、由布院は上品な温泉旅のイメージで、それぞれ違う強さがあります。
ただ、温泉地名を一つずつ出して殴り合うなら、群馬はかなり怖いです。草津の一撃が大きく、伊香保の階段街も旅情があります。
判定:群馬県
名湯の個別打点では、群馬が取り返します。
ラウンド3:数字の一撃

ここで、人口と面積を見てみましょう。
総務省統計局の人口推計によると、2024年10月1日現在の総人口は、大分県が108.5万人、群馬県が189.0万人です。
国土地理院の面積調では、大分県が6,340.63km²、群馬県が6,362.28km²です。面積はかなり近く、ほぼ同じ階級の対決と見てよいでしょう。
| 項目 | 大分県 | 群馬県 |
|---|---|---|
| 人口 | 108.5万人 | 189.0万人 |
| 面積 | 6,340.63km² | 6,362.28km² |
人口では群馬がかなり上です。面積はほぼ互角。つまり、地理的な広がりだけで見れば、どちらも温泉旅を展開する余地があります。
ただ、温泉県としての印象は、単純な人口や面積では決まりません。
大分は「大きさ以上に温泉が濃い」タイプです。県の中に温泉の粒が散らばっているというより、県そのものが湯船に見えてくる。
判定:群馬県
数字のラウンドは群馬。ただし、温泉看板の濃度では大分がまだ前にいます。
ラウンド4:旅の組み立てやすさ
温泉県の勝負では、旅行の組み立てやすさも重要です。
大分は、別府で湯けむりを浴び、由布院でゆっくり歩き、海の幸や山の景色と合わせる流れが作りやすい。温泉を中心に旅程を作っても、食事、景色、街歩きが自然についてきます。
しかも「温泉に入りに大分へ行く」という目的が、かなりストレートです。初めて行く人にも説明しやすい。旅の提案として強いです。
群馬も旅の組み立ては抜群です。草津で温泉、伊香保で石段街、四万で静かな滞在、みなかみで自然。ルート次第で何度も楽しめます。
ただ、群馬は温泉以外にも自然、スキー、ドライブ、歴史、街歩きなど魅力の幅が広いぶん、「県全体を温泉一本で見せる」点では大分のほうがまとまります。
判定:大分県
温泉を主役にした旅行提案では、大分が強いです。
ラウンド5:湯けむりの絵になる力
最後は、温泉県としての絵になる力です。
大分の湯けむりは、視覚的にわかりやすい。別府の街に湯気が立ち上がる景色は、「温泉県」という言葉を画像一枚で伝えてきます。
群馬の草津も、もちろん絵になります。湯畑の雰囲気、温泉街の夜、山の空気。あれは強いです。むしろ温泉街単体なら、草津は相当な存在感があります。
ただ、県全体の見え方としては、大分のほうが温泉に包まれている印象を作りやすい。これはブログの読み物としても、写真や画像との相性が良いです。
判定:大分県
湯けむりの県全体感で、大分が押し切ります。
最終判定:大分の勝ち

最終スコアは、大分が3ラウンド、群馬が2ラウンド。
| ラウンド | テーマ | 勝者 |
|---|---|---|
| 1 | 県名との温泉連想 | 大分県 |
| 2 | 名湯の個別火力 | 群馬県 |
| 3 | 人口・面積の数字 | 群馬県 |
| 4 | 旅の組み立てやすさ | 大分県 |
| 5 | 湯けむりの絵になる力 | 大分県 |
判定:大分県の勝ち。
群馬は、名湯の名前が強い県です。草津、伊香保というカードを切られたら、温泉好きはかなり反応します。
ただ「温泉県」という看板勝負では、大分のほうが県全体で温泉を背負っている印象があります。別府と由布院の両輪があり、観光PRとしても温泉の軸が太い。
群馬は名湯で迫る。大分は県全体の湯けむりで包む。
今回の勝負は、個別の強豪温泉地を擁する群馬を、大分の県単位の温泉看板力が上回った試合でした。
まとめ
大分と群馬の温泉県対決は、大分の勝ちとしました。
群馬は草津・伊香保を中心とした名湯の強さがあり、温泉地単体ではトップクラスの存在感があります。大分は別府・由布院を軸に、県名そのものが温泉と結びつく強さがあります。
だから今回の結論は、「温泉地の名前なら群馬も強い。でも温泉県としての看板なら大分」です。
もし次に「一泊二日で名湯に浸かるならどっち」というテーマで戦わせたら、群馬が勝つ可能性もかなりあります。温泉対決、思ったより湯加減が難しいです。


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